耳鳴りは、西洋医学の治療においては難物であるとよくいわれます。
それは臓器の器質的な変化に対応する治療が多く、個々の器官に異常がなければ治療が難航してしまうというケースが多くあるからです。
漢方の考え方は、器質的な変化としてとらえることに加えて、体全体の恒常性のバランスが変化した結果耳鳴りとして症状が出ていると考えてゆきます。そのため肉体的に老化がはじまったことによるめまい、神経的なストレスによるめまいなどに対応した処方が数多くあります。
中医学での耳鳴りの定義は
| 外科証治全書より:耳鳴りは、耳中声有り、あるいは蝉鳴のごとく、あるいは鐘鳴のごとく、あるいは火の高々然のごとく、あるいは水流声のごとく、あるいは精米声のごとく、あるいは睡着し戦鼓をうつがごとく、風の耳に入るがごとし。 |
とあります。
当薬局の経験上、キーンとしたカン高い耳鳴りの方が治しやすく、ゴー、グオー、といった地下鉄のトンネルに入っているような耳鳴りは、長期化しやすい傾向にあります。
また、体質の判断は虚実の区別が大事で、ほとんどの耳鳴りは虚証が多く、実証は少ない傾向にあります。
あなたの体質に合わせた漢方をみつけて、自己治療に役立ててみてください、ほとんどの処方は病院のお薬と併用可能です。代表的な方剤を紹介いたします。
また複雑な症状には、2種類の漢方薬を併用する場合もあります。体質などがよくわからない方は、漢方専門の薬局に相談することも大事です。。 |