◆転勤が重なり軽い鬱状態、無気力、倦怠感、不眠
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50歳代男性 |
転勤が重なり軽い鬱状態、無気力、倦怠感、不眠。 |
体質-04 |
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◆症状と経過
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50歳代、男性、今年度の3月に精神科を受診、軽い鬱病と診断される、デパス、トレドミンを内服、夜間眠れない、だるい、やる気が起きない、人の話が記憶できない状況、動作がゆっくりで、食欲もない、空腹感もない、気持ちが晴れない、上司と話すのがいや、公務員。。血圧は正常、日中は何回も排尿がある、便通はよい、水を多く飲むと下痢気味、汗は普通、肩が張る、舌診は淡紅、歯痕舌、舌裏静脈は怒張、血虚はなし、緊張すると肩に力が入り肩こりになることが多い、体が冷えることはないし、かといって厚く感じることもない、冬でも冷えが気になることはない、寒いときは寒いが、。。朝5時半の電車でかよっているので、疲れもたまっている。 |
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◆使用処方と考察
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脾気虚の症状があり、当初六君子湯や、補気建中湯などを考えたが、舌裏静脈の怒張が強く、@血と肝気鬱の治療を優先した。疏肝作用の処方+安神剤+補気剤で柴芍竜牡湯合四君子湯加味(茯神、炒酸棗仁、遠志)、を選択する。2ヶ月後、ずいぶん精神状態が安定し、人の話を理解できるようになった、まだ完全とはいえない(本人談)ので継続して服用中。 |
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