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◆高校2年生男児の神経症、頭のふらつき、動揺感

10歳代男性 高校2年生男児の神経症、頭のふらつき、動揺感。 体質-03

◆症状と経過

母親と一緒に相談に見える、小学校1年の頃からアレルギー性鼻炎を持っていた、以前に突発性中耳炎と診断され、めまいやふらつきがある、体が揺れる感覚がある、中耳炎は治っているがその後から症状がでてきたように思う、内科の検査では異常がないといわれた。
中学2年の秋に起床後ふらつきを感じて、風邪薬など飲むが治らない、いつも疲れやすい、すぐに眠くなる、便通はよい尿量は少ない、体は冷える方、おなかが痛くなることがよくある、汗をかきやすい、舌質淡白厚、貧血はなし。

◆使用処方と考察

めまい、神経症ふらつきなどから、当初小建中湯合苓桂朮甘湯を使用する、症状がなくなってきたので2ヶ月後苓桂朮甘湯のみにし継続、6月に入って症状が再発、じっとしていても体の動揺感がある考え込むとふらつく勉強しても集中力がない、と訴えがあるため疎肝、解鬱、鎮静を目的に柴胡桂枝湯を15日間使用、体力が回復して調子がよいととのことで、茯神、遠志、酸棗仁、木香、などを加えて現在継続中、初回肝気鬱の症状が見つけられなかったが、この場合肝気鬱の神経症と判断、柴胡桂枝湯を最終的に選択し、良い結果を得た。現在継続中。


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