◆小児喘息、慢性鼻炎、虚弱体質
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10歳代男性 |
小児喘息、慢性鼻炎、虚弱体質。 |
体質-02 |
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◆症状と経過
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高校2年生、男性、5歳の時から医者に小児喘息といわれ、病院の投薬を受けているが一向に改善しない、漢方薬で何か良い薬はないかと来店される。やせ形、性格は繊細でわりと神経質な方、汗かきである、咳が一日中止まらないことがある、鼻水が続くときもあり気になる、のどの奥に異物感があり最近は痰も多くでるようになった。学校にいるときも3時間くらい咳が止まらないことがあり困る、体育会に所属している、運動は十分できるのでクラブ活動への影響はない、夜間排尿はない、寒がりで冬が嫌い、便通は毎日ある、食欲はある、甘いものが好き、肉類は好きだが野菜など充分に取るようにしている。貧血はない、@血と見られる症状はない、舌質紅淡、白苔、尿量普通、季節により変化はなく一年中良くなったり悪くなったりしている。 |
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◆使用処方と考察
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肺気虚で、肺熱、肺寒の状態が交互にでている、培土生金法により脾の強化で体質改善を図る方向を選択し漢方治療開始。、当初小青龍湯や参蘇飲合補中益気湯を使用するが全く変化なし、時々良い時期があるが改善せず、喘四君子湯に変方し継続を指示する、麻杏甘石湯錠を頓服で使用、改善の方向に向かう。半年後梅雨の影響で咳がまた再発、風邪を引いた様子、五虎二陳湯合六君子湯に変更し、症状好転する。以後継続中。将来薬学部進学を希望されていると聞き、症例1に採用した、中医学は体系的に学習しやすく、今後漢方に興味をもってくれることを(蛇足ながら)希望。。。毎月お母さんが遠方から薬を取りにこらられる。 |
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