◆冷え性、横になると冷えて大量の発汗、風邪を引きやすい
|
60歳代女性 |
冷え性、横になると冷えて大量の発汗、風邪を引きやすい。 |
体質-01 |
|
|
◆症状と経過
|
体が冷えて、風邪を引きやすい、いろんな薬局や診療所で薬を買ったが良くならない、漢方薬でよいものはないかと、相談に見える、実母散を服用している、発症は5から6年くらい前、以前は農作業ができたが、膝の痛みが1年前から出たため強い作業をしていない、エアコンが大嫌い、診察の待合室にいるだけでかぜをひてしまうくらい、昼間、昼寝で横になると体が冷える、普段生活している時はそんなに強い冷えを感じないが、横になり休んだり、就寝時寒くて仕方ない、大量の発汗があり、毎晩下着を着替えている、発刊後の不快感は無い、寒気がしたときにパブロンを飲むと良くなる、便秘症、目眩があるので目眩の薬と軽い安定剤を医者からもらっている、おなかに具合は良くて下痢などの症状はない。 |
|
◆使用処方と考察
|
血流計で計測してみると、末梢の血流が相当悪くでている、やせ形で夜間排尿やむくみなどは無い、食欲もあるとのこと、夏は目眩が多く、冬になると寒さによる、一連の症状がでている、足ががくがくしたり、のどが渇く症状はない、下痢などの消化器症状はない、眼瞼下部の色はサーモンピンク、西洋医学的な貧血はない、真武湯や五茱萸湯など考慮したが、五茱萸湯は結構飲みにくいことから、五積散を基本に熟地黄と紅参を加味した処方とする、当帰は大量に使用している、三ヶ月後、冷えも改善して膝の痛みが無くなったとのこと、現在継続して服用中。 |
|
|