◆頚部、肩の慢性の凝り、背中の痛み、手指のふるえ
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20歳代男性 |
頚部、肩の慢性の凝り、背中の痛み、手指のふるえ。 |
神経-01 |
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◆症状と経過
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26歳男性、工場勤務、軽作業労働、慢性の頚部痛、圧迫感、背中痛、手指のふるえがある、西洋医学的に多くの病院、外科、神経内科などを尋ねたが何の異常もなしといわれる通算で5年近く、同じ症状が継続している、朝夕の変化、季節による変化などはなし、いつも具合が悪い、高校の時に野球をやっていた、肩の筋を痛めたことがある、寒さに弱い、疲れやすい、便秘はなし、尿量普通、汗かきな方である、頭痛はない、夜ぐっすりと眠ったことが最近5年間ほとんど無い、朝起きると首筋が痛くこわばりがある、晩酌はする、工場は3交代勤務、職場の移動がありストレスがたまっている、几帳面なタイプで家族からは余り物ごとを完璧に考えすぎるからだと言われている、食欲は十分にある、仕事中に背中が痛くなることが良くある、風邪も引きやすく、疲れやすい、気力が全くでてこない、たばこは吸わない、手指のふるえは夕方になると強くでてくる、対人関係で緊張することがある。 |
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◆使用処方と考察
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結論から言うと、肝気鬱による異常な筋肉の緊張と判断した。眼瞼下部から、血虚はなし、舌苔白色、舌質淡いピンク色、やや滑沢、舌裏静脈の怒張少しあり、血管色は黒、採用処方は柴胡桂枝湯、と芍薬甘草湯を合方とする。
相当神経的にまいっているようなので、安神剤として、茯神、遠志、酸棗仁、丹参の4味を加えて投薬する、現在服用中、小さい頃から健康に気を遣っており、食事など偏りがないようにしているのに、こんな症状がでてきてしまい困り切っている様子であるが、性格的なこともあり少し長期的に服用を進めている。スポーツは水泳を1000mほどこなすそうで、首筋の張りを取るために最近始めたとのこと、特に」中止は助言せず。処方はきちんと服用を指示する。 |
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