◆自律神経失調症、不眠症、無気力
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30歳代男性 |
自律神経失調症、不眠症、無気力。 |
精神-01 |
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◆症状と経過
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35歳男性、会社の勤務が日勤と夜勤の交互勤務のため、不眠症になってしまった、昼間からだがだるく何もする気がしない、疲労倦怠感がある。夜間ちょっとした物音があっても目が覚めてしまい眠れない、日勤の時でも自律神経失調症の症状がでて、不安になったり人にきつく当たったりしてしまう。血圧も低い、1から2年くらい前から症状が出始めた、季節により良い悪いは無い、ひどいときは神経質になりまっすぐに歩くことができない、老人に追い越されたこともある、物事を良く忘れる、覚えが悪い、風呂で気分が悪くなったことがたびたびある、便秘症で1週間くらい無いときもある、おなかが張る、体が冷たいのに手に汗をかく。貧血はない。今の体の状況では結婚する気になれない。気力がわかない。 |
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◆使用処方と考察
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病院の和漢薬診療科で柴胡竜骨牡蛎湯と加味帰脾湯を服用中少し良くなった感じがするとのこと、肝気鬱血証、体調の悪いときには肝火上炎証の典型的な症状がでている。精神神経症状が強いことから、柴胡加竜骨牡蛎湯から温燥性の半夏・生姜と清熱、補気の黄B・人参をのぞき、白芍薬・玉竹を加えた柴芍龍牡湯加大黄を使用、再煎法で煎じてもらい継続服用中、大黄は後煎、症状は徐々に改善している。 |
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