◆体が温まると全身に隆起状湿疹、興奮すると湿疹、毎日発症する、7年前から
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20歳代男性 |
体が温まると全身に隆起状湿疹、興奮すると湿疹、毎日発症する、7年前から。 |
皮膚-04 |
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◆症状と経過
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7年前から、体が温まると湿疹が出るようになった、特に入浴すると全身にじんましん用の湿疹が出てくる、皮膚科でいろんな処方を出されたが全く効かない、最初に現在の症状が出たのは、お風呂に湯花を入れたら出てきた。風呂は低温で入浴している、暖かいところ、興奮したりするとき、同様に湿疹が出る、冬でも暖房はダメ、汗は普通、便通も1日1回、尿量も普通、舌診は紅色白苔薄く、側面は歯形がくっきりと残っている、脾気虚、舌下静脈の怒張有り、血色は良い、血虚無し、手のひらが全体に赤い、まだらにぼんやりと赤い、イライラが強い様子、食欲は十分にある、よく食べる甘いもの好き、脇腹の張った感じはない、症状を聞いている日も、病院でステロイドの注射をうってきたとのこと。 |
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◆使用処方と考察
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当初、家族が相談に見える(父)、清熱剤をまず第一に選択して15日分投薬する、喉の渇きなど確認できなかったが、白虎加人参湯を選択した、15日後本人が来店され詳しく症状を聞くことができた、すこしイライラが強く(湿疹が出るため)結論を急いで聞きたがる状況、舌診から脾気虚を確認、滲出性体質、胃腸があまり強くないのとから、黄連解毒湯を選択、柴胡桂枝湯と合方して投薬する、消化器系統の異常から肝気の停滞を起こしているものと判断する、湿疹が体の上部に多く発生すると言うことから、柴胡清肝散なども考慮するが、当面は黄連解毒湯、合、柴胡桂枝湯の長期服用を勧めた。3ヶ月後症状が緩解、継続服用。 |
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