◆にきび。進学して生活の環境が変わり憎悪した
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10歳代男性 |
にきび。進学して生活の環境が変わり憎悪した。 |
皮膚-03 |
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◆症状と経過
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19歳男性、子供のころ(小学校)からニキビが出やすく脂性の体質であった、母親も脂性体質とのこと、ちほうへ進学し一人の生活が始まった頃からニキビが出やすくなり、ひどくなった、顔面一面に隆起し、面皰状となって広がっている、春から始まり精神的なストレスも加わってひどくなっている。寒がりで冬は嫌い、汗は普通、尿量も普通、便通は2日に1回程度、食欲は十分にある、夜間よく眠れる、顔面がほてりやすくのぼせ症である、高校時代は体育系のクラブに所属しており体力には自信がある、友人にも顔面の面皰がひどくなったことを指摘されずいぶんと気にしている。 |
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◆使用処方と考察
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舌色は通常で全体に白苔がある、舌の辺縁部が全体に赤くくなっており心火の状況がある、血虚はなし、舌裏静脈の怒張がある、思春期の面皰は多くがホルモンバランスが崩れ、男性ホルモン過剰となった状況であり、肝気鬱血などがくわわると憎悪する場合が多い、市販の化粧品などを塗りまくってしまい皮膚呼吸が傷害され他の細菌感染まで発祥してしまう例もある、まず普通の石けんで洗顔をよくすることが第1である。
肝機能を強くするためシジミ、アサリなどのみそ汁をよくとるように指示し、清熱涼血、疏肝解鬱、活血化ヲの治方で桂枝茯苓丸合柴胡桂枝湯加ヨクイニン・山梔子とした。
外用にテラコートリル軟膏5G1本を添付、入浴後に薄く使用を指示、現在継続中、2週間くらいで次第に隆起と赤みがとれ始めている。もし治療が進まない場合ハイチオールC錠(SS)の併用も効果が上がる。2ヶ月目から併用を開始した。注目は肝。
6ヶ月後、次第に症状の悪化改善の幅が小さくなり、ほとんど症状は消えているとのこと。
ハイチオールC錠(SS)は住居近くの薬局にて購入されている、肌がきれいになれば1年も2年も継続して漢方煎じ薬を服用する必要はなく、簡単なハイチオールCで十分効果があがる。 |
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