◆膝関節症、水がたまる、耳鳴り
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50歳代女性 |
膝関節症、水がたまる、耳鳴り。 |
外科-04 |
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◆症状と経過
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50歳代の女性。昨年から両膝に水がたまるようになった、今年になり外科で水を抜いてもらっている、両足が重く、感じ動かすことがつらい、痛みはじっとしているとあまり感じないが、動かすと痛い。特に階段の上り下りがつらい。夜間床に入ってからは痛みはあまりなく睡眠も十分にとれる。
体質は暑がりで冬の方が過ごしやすい、尿量は普通、便通はよい、病院の検査でコレステロールが高いといわれている、服薬中。左耳の耳鳴りが時々ある。 |
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◆使用処方と考察
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舌診では、脾気虚を確認した。
体質は暑がりで特に顔によく汗をかく方とのこと、また舌裏静脈の怒張はなく、ヲ血はあまりないと判断する。また血虚もない。
使用処方は防已黄蓍湯の単純処方。
この処方は日本では肥満症に多く使われており、汗かきな体質のひとの水太り、むくみのファーストチョイスとなっている。防已黄蓍湯は決して肥満症の人のみに使用する処方ではなく、やせ形のタイプの人にも十分効果が出る処方である。
1ヶ月ほど服用して痛みは少し改善されてきている、水がたまる度合いも以前より軽くなっているとのことで、継続服用をされている。
防已黄蓍湯は家庭で煎じると、独特の匂いがしていやがられることが多い。当薬局の場合はアルミパックにして、服用して頂いているが、煎じるといやな匂いがしてくる漢方薬もずいぶんと多い。
匂いばかりはどうしようもない。。。。 |
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