■タンポポ(きく科)
漢名は蒲公英。原野に多い多年草で、茎は伸びず、葉は根株から簇生する。つぶすと乳汁ようの液が出る。陽春の頃、花軸を出して菊様の黄ろい花を開く。小花は舌状である。
「薬用部と利用法」
根をとり乾かす。健胃、解熱、発汗、強壮の効がある。胆汁の分泌を盛んにし、従って便通をよくする。一回二〜三g煎じて飲む。葉茎の乳液はおでき腫れ物につけるとよい。