漢名は、小連堯、また弟切草、乙切草の名あり。種類が多い。ふつうのものは原野、路傍に自生する宿根草で、長さは五十〜七十cm。葉は長卵形で柄はない。花は黄色の五瓣、夏秋の頃葉腋または茎頂から数茎の枝を分ち、或は一茎につく。果実は莢果である。
「薬用部と利用法」 生まの葉及び茎の汁は塗布して切り創によい。また打身にもよい。リュウマチや神経痛に乾燥した茎葉を二〜三g煎じてのむ。その他、咽喉カタルに甘草を加えて煎じて含嗽する。全草の煎じたものは解熱剤になる。葉と茎を胡麻油について置き、やけどや頭瘡に塗布する。 |