■オオツズラフジ(つずらふじ科)
 漢名は漢防巳。ただし、中国産と日本産は少し異る。山地に自生する落葉藤本。市場品は九州、四国方面から産出する。全株無毛。葉は互生だが形状はいろいろで広楕円形や多角形など。然し葉面が滑沢(スベスベ)で光りあり(アオツズラフジと区別できる)、花は淡緑色の小花。夏季に円錐花序になって腋出する。果実は球形の核果で黒熟する。

「薬用部と利用法」
 根部えおとり乾燥する。木部でもよい。キザミたるみもの一回量、二〜三g煎じてその汁をのむと神経痛やリュウマチによい。特に腰部以下の痛むのによいとしてある。