■オオバコ(おおばこ科)
 漢名は車前、車前ァ。薬店では。車前葉、その種子を車前子として売っている。方言にカエルッ葉など。山野、路傍、至る所に自生、宿根草でその種類は多い。たいてい広卵形、或は楕円形の葉で五条の動脈がある。春夏に葉聞から長い茎を抽き出し、穂状をなした小さい花が咲く。秋に結実する。中に小さい種子がたくさんある。

「薬用部と利用法」
 葉を乾かしセキの葉とする。一日量、五〜十g煎じてのむ。生薬はもんで汁をとり、腫物につけると吸う出しになる。種子は秋にとり一日量四〜十g利尿剤とする。視力増進、じん臓病、淋病など水毒をとるによい。