■キキョウ(ききょう科)
 漢名は桔梗。原野、高原地帯に自生、宿根草だ。今は栽培する。茎の高さ0.8〜1m。長楕円形の葉を互生、花は鐘状五裂、紫碧色また白色。根は肥厚する。

「薬用部と利用法」
 根を掘り、すぐに水につけてうすく表皮を剥ぎ、蔭干しとする。これを生干しという。乾きがわるいので皮を剥ぎ、根を割って 晒らして日干ししたのを晒桔梗という。理想的には生干がよい。市販品は多く晒してあるから白色キレイ、時に悪質業者は高い朝鮮人参のまがい物とする。この乾かした根をキザミ、1日4〜5g甘草少しまぜ煎じて痰セキの薬にのむ。のどのいたみにもよい。肋骨カリエスなど化膿疾患にカラタチの実と芍薬を混ぜ、粉末としてそのまま飲む。