■バショウ(ばしょう科)
 漢名は芭蕉。シナ原産。暖地に観賞用として栽培する多年草で、葉は長大、楕円形で長さ二m位。葉鞘長大、相抱いて?状をなし、直立す。花は単性花、黄褐色で雄花は上に、雌花は下部に、果実は結実すること少なく肉質様、稜を有する円柱状である。

「薬用部と利用法」
 利尿薬とす。根を乾かし一回二〜三g、むくみ脚気に煎じてのむ。葉を枕の下に、或いは病床に布いて水気の時に用いる。生薬は止血の効あり、皮も効がある。

「附」
 「ミズバショウ」は天南星科の植物で、漢名は観音蓮。山地樹林に自生、北海道地方に多い。葉がバショウに似て小さい。花は白色、仏カン状。熊は好んでこの根を食う。葉、根を煎じてのむと発汗剤になる。乾かしたもの、一回二〜三g。