◆退院後も続く37°位の微熱、慢性の副鼻腔炎による鼻水、鼻づまり
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20歳代女性 |
退院後も続く37°位の微熱、慢性の副鼻腔炎による鼻水、鼻づまり。 |
体質-05 |
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◆症状と経過
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今春5月、高熱(39度から40度近くの)がでて検査入院をする、20歳代前半、女性、熱が下がって退院したがその後も37度近くの熱がでており、体がだるい、病院の検査では特に異常はでていない、鼻の具合は悪い、副鼻腔炎の診断がついている、慢性で鼻づまり、鼻汁、膿がでる、膿はくさいにおいがする、頭がいつも痛く退院しても体調がはっきりしない、猫のアレルギーがあり、猫と一緒にいるだけで湿疹がでる、金属アレルギーもある、のどが使えるような感覚がある、毎年春と秋になると症状が悪化する、暑がりで寒がり冬の方がまだ過ごしやすい、夏は嫌い、炭酸飲料をよくのみ、1日に3缶くらい飲む、ガソリンスタンドに勤務、汗かきである、食欲はある、睡眠も十分に取っている、便通はよい、排尿は1日に7から8回くらい、貧血はない、血圧低い100−80程度、生理不順はない症例。 |
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◆使用処方と考察
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舌苔は厚く、縦に2列の黄苔がある、熱虚証、風寒の邪に犯されやすく、低血圧などもあり、体調は相当悪いと外見でも判断できる状態。舌下静脈の怒張もなく生理は順調、貧血の症状もない、発熱時副鼻腔炎による膿が大量にでていたとのこと、気虚の発熱と判断し、補中益気湯を使用する、川キュウとシンイを加味して投薬、2ヶ月後体のだるさはほとんど無くなったとのこと、通常の体温が低めなため37度近くの熱でも体調が悪くなってしまう、熱の方服用前に比べて、でなくなってきている、表情にも明るさがでてきており、現在服用を継続している。鼻水が以前からでやすい体質も治っててきているとのこと、肺気虚による一連の症状と判断できる、3ヶ月で補中益気湯錠剤に変更し継続中。症状が改善され初診の時に比べ、表情が明るい、近く結婚するとのこと。 |
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