■メギ(めぎ科)
 漢名は、小蘖。和名コトリトマラズ。山地に自生する落葉小潅木で、枝条には枝及び葉が変形したトゲがある。葉は叢生、倒卵形で鋸歯なく、全縁で倒卵形、先端は尖がっている。花は黄色の小花。春に総状花序で三〜六花を綴る。果実は長楕円形で漿果で紅熟する。

「薬用部と利用法」
 葉と木部を使用する。木部には約〇、二%のベルベリンを含むので、これをキザミ乾かし一日三〜五g煎じて胃腸病に服用する。またはこの煎汁で眼を洗う。メギとはこの意味である。外国では同種のヒロハノヘビノボラズの果実をとり、砂糖を加えたものを清涼飲料にしている。